
社会問題1つともいえる「うつ」。
ひと昔とは少し状況が変わって、「うつ」にも変化がでてきているようです。
それは「従来型うつ」と「新型うつ」と呼ばれるもの。
「従来型うつ」とは、今まで皆さんがなんとなくでも
聞かれてきたあの「うつ」のことです。
それに対して、ここ10年ほどで増えてきた「新型うつ」。
目まぐるしく変わる日本の社会の中でこの「新型うつ」の
患者が増えているというのです。
一体それはどのような症状なのでしょうか?
詳しく見ていきたいと思います。
従来型うつとは?
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まずは「従来型うつ」の症状から見ていきましょう。
皆さんがなんとなくイメージできる「うつ」の症状を思い浮かべてみてください。
だいたいそのイメージできた症状に近いかと思います。
「従来型うつ」の症状とは?
- 疲弊
- 不眠
- 食欲低下
- 腹痛
- 頭痛
- 肩こり
- 腰痛
- 便秘
- めまい
- 動機
- 自分を過度に責める
- 遅刻や欠席が増える
- 会社を休むことに罪悪感を感じる
- 集中力が落ち仕事でのミスが増える
このような症状が現れます。
私自身、21歳の時、ひどい「うつ」ではありませんでしたが、
腹痛や便秘、めまい、不眠といった症状がでて
うつっぽくなっていた時期がありました。
またこの「従来型うつ」は、気分に波があまりなく、
いつも気分が落ちているような日々が続きます。
趣味や好きな事をやっていても改善されにくいのです。
病院で「うつ」と診断されれば、
薬などによる治療を受けることになります。
「従来型うつ」は薬が効きやすいので、周囲の人から
「ひょっとしてうつなんじゃないの?」と言われたことがあるような人は、
一度受信されてみた方がいいかもしれません。
私の場合はひどくなる前に会社を辞めましたので
病院に行くことはありませんでしたが、
あのまま仕事を続けていたらと思うと、
少しゾッとします。
新型うつとは?
次に「新型うつ」を見ていきましょう。
別名「現代うつ」とも言われることから、
今現在の社会環境が大きく影響していると言えます。
症状は「従来型うつ」とはかなり異なり、
一見すると本当に「うつ」なのか?
と思う人が多いかもしれません。
「新型うつ」の症状とは?
- 他人を責める
- 頭が重い
- イライラする
- 過食
- 摂食障害
- 過眠
- 頭が重い
- リストカット
- よく眠れない
- 疲労感が取れない
- 職場に来ると抑うつ気分に襲われるため出勤できない
- 叱責されると過度に落ち込む
- 褒められると元気になる
- 体が鉛のように重い
自分を責めてしまう「従来型うつ」とは真逆のような、
自己愛が強い症状が現れます。
趣味などは本当に楽しめるのですが、
出勤すると途端に拒絶反応が現れたりするので、
プライベートしか見ていない友人や家族は
気付きにくいかもしれません。
また職場では、仕事中は「うつ」の症状が出ているのですが、
例えば休日にたまたま趣味のスポーツなどを楽しんでいる状況を見てしまった場合、
単純に仕事が面倒で「うつ」のフリ、つまり仮病を使っているだけなんじゃ?
と思われたりすることも少なくないようです。
非常にわかり辛く、理解されにくいのが「新型うつ」の特徴です。
その上病院で処方される薬も効きにくいという特徴もあります。
まとめ
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このように現代社会で生きる我々サラリーマンの中でも、
特に若い世代から中堅クラスの世代(アラフォー世代)が
「従来型うつ」と「新型うつ」の両方を患っている
人が多いです。
その症状も、一般的に知られている症状と知識がなければわからないような
「新型うつ」の症状など、理解されにくいものもあります。
「うつ」は周囲の人たちの気付きによって、
本人自身が初めて自分が「うつ」だと認識するケースもあるのですが、
特に「新型うつ」は周囲から気付かれるどころか全く理解されない場合も多いので、
そういった意味では「従来型うつ」よりも注意が必要かもしれません。