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スバルの社員が過労自殺をしていたことで発覚した残業未払い問題。その額は社員3,421人で合計7憶7千万円にのぼるという額でした。

うつを発症したうえに過労による自殺ということで、労災も認定されましたが、サービス残業が当たり前となっている職場環境だったようです。

スバル社員の自殺でわかった残業代未払い問題

2015年から2017年にかけて、3421人で合計7億7千万円の残業代未払いが発覚したスバル。その発覚した原因が、従業員の過労やうつ病による自殺というショッキングなニュースでした。サービス残業が蔓延した職場環境はどのようなものだったのでしょうか?

スバル社員の自殺は労災認定された

亡くなった男性はどのような仕事環境だったのでしょうか?男性が帰宅する前に家族に向けて送られたメールの時間などから算出すると、うつ病を発症する2ヶ月前で100時間39分のサービス残業をしていたようです。

さらにうつ病発症の1ヶ月前は124時間31分、そして亡くなるおよそ1ヶ月前には105時間のサービス残業をしていたことがわかっているようです。しかし実際には定時で一度退勤処理をおこない、その上で職場に戻り仕事をするという状態であったようで、残業時間は0時間になっていました。

残業代もつかず、長時間労働を繰り返すなか過労となり、また上司によるパワハラともとれる厳しい叱責を受け続けてうつ病になったとして、太田労働基準監督署は労災と認定してます。

上司からのパワハラもあった?

亡くなった男性の遺族のもとへ、匿名で手紙が送られてきたと言います。その内容から同僚の方が送られたものだとわかりますが、その手紙には次のように書かれていたと言います。

「日頃から課長席の前に立たされ、業務関係で幾度も大声で叱られ、7Fの同僚皆の前で課長よりパワハラと呼ばれるような説教を受けていた」

このほかにも、昇格試験のためという理由で指導とは程遠い怒声を浴びせられていたり、課長の机の前で数十分以上厳しい指導や叱責を受けていたようです。

残業は認められずサービス残業として扱われたうえに、業務中は数十分以上も時間を奪われるなら作業効率はさらに低下していきます。この男性のように怒号を浴びせられれば、まともな精神で仕事に取り組めるはずもなく、過労とうつ病を発症してしまうのも無理もありません。

スバル社員のサービス残業は常態化していた?

この男性の自殺を受けて、スバルは2015年から2年間の未払い残業代を調査しました。すると残業時間の記録は社員の自己申告のみでおこなわれており、パソコンの使用状況や出退勤の履歴との照合はされずに過少申告が常態化していたようです。

また調査の中で、なぜ残業を過少申告していたか?という質問に対し、『部署で決められた残業時間の上限を超えないようにしていた』と6割の従業員が回答しています。また、『上司から残業の指示を受けていなかった』という回答が2割あったといいます。

上司による過少申告の指示は確認できなかったとしていますが、実際社員の立場からすると上司に言いたくても言えなかったという状況が想像できてしまいます。とはいえ、上司もさらに上からの指示で部署内の残業時間を超えないよう指示を受けていたことは間違いないでしょう。

社内における風土というか、そうせざるを得ない状況下にあったということがイメージできます。

スバルの平均年収額はどれくらい?

100時間を超えるサービス残業が常態化していたということが明らかになったスバルですが、スバルの平均年収はどれくらいなのでしょうか?調べてみると2016年で平均年収は657万円だそうです。

またこの金額には手当などは含まれていないということです。これはどこまでを対象としているのかはっきりしないのでわかりませんが、おおまかなサービス残業100時間の金額がわかるかもしれませんね。

スバルのサービス残業100時間はどれくらいの金額?

年収657万円には賞与が含まれますので、年に2回の賞与を(仮に計100万円として)差し引くと557万円となります。それを12ヶ月で割るとおよそ46万円になります。ここから厚生年金や社会保険などを引くと36万円ほどでしょうか。

残業代を1時間あたりの金額に1.25倍とすると、残業1時間あたり1,875円と仮定します。その100時間ですので187,500円ほどの金額が社員の手元には入ってこなかったと想定できます。実際には深夜残業なども加わると思いますので、ひょっとするともう少し高いかもしれません。

スバルの過労自殺でわかったサービス残業の実態

上司からの直接的な指示はなかったにしろ、残業の把握や管理などは組織としてできていなかったようです。100時間を超える残業代が未払いというのはサラリーマンとしては非常に納得いかないことではありますが、それでも自発的にサービス残業をせざるを得なかったという実態が見えてきました。

これは今回のスバルだけに限らず、日本の社会に蔓延している部分もあるのではないかと思います。過労やうつで自殺に追い込まれるほど厳しい環境の中で仕事をするのは想像するだけでも胸が痛くなります。

日本での働き方が少しでも良くなるように変わってほしいと願うばかりです。

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