
「最近の新入社員はすぐに辞める」
こういう言葉を聞いたことがある人は多いでしょう。
でもこれって、いつの時代でも言われているような気がしませんか?
ちょっと見方を変えると、
いつの時代も新入社員が辞めてしまう原因があるのでは?
という風に見れませんか?
実は新入社員側に問題があるのではく、上司や先輩社員に問題があるかもしれませんね。
今回は、なぜ早期離職する新入社員が多いのか?
その本当の原因について探ってみたいと思います。
Contents
新入社員が会社をすぐに辞める本当の理由とは?
新入社員が入ってきてから、わずか3か月ほどで会社を辞めるというのはよくある話ですが、その原因は何なのでしょうか?
新入社員は最初から仕事がいやで入ってはこない
新入社員として企業に入社したころ、どんな心境だったでしょうか?
- 「がんばるぞっ!」
- 「早く仕事を覚えるぞっ!」
- 「自分にできるかな・・・」
- 「ミスして怒られないかな・・・」
このような心境ではなかったですか?
やる気はあるけど、自信はない。でも頑張って少しでも早く仕事を覚えたい。
人によって大小あるでしょうが、基本的に前向きな心境だったと思います。
仕事が嫌で嫌でしょうがないのに就職する人はあまりいないでしょう。なぜなら、本当に嫌なら就職自体をしないでしょうから。
自分の新入社員時代を振り返ってみても、やる気や希望に満ちいたのではないですか?
現在の若いサラリーマンや新入社員の彼らも、同じような心境なのです。
退職理由はほとんどが嘘??
そんな彼らが、わずか3か月程度で早期離職をしてしまう。
その退職理由はどんなものか?
- キャリアップしたい
- 仕事が面白くない
- 給料が安い
理由は様々あるでしょうが、実際のところこれが本当の理由かというとそうでもない場合が多いようです。
新入社員が退職する本当の理由
新入社員がわずか3か月で会社を辞めてしまう本当の原因の80%が
「職場の人間関係」
という事実があるようです。
先の3つの理由は新入社員の退職理由のTOP3なのですが、冷静に考えてみればおかしなところがあります。
「キャリアアップしたい」
わずか3か月程度では思わないのでは?仕事も覚えていない内から更なるキャリアアップを望むでしょうか?
「仕事が面白くない」
仕事の面白さは、失敗と上手くいった経験によって作られていくと思います。それが3か月の経験で面白さがわかるはずもないでしょう。
「給料が安い」
初めて社会人として働く場合に、初任給が安いのは誰もが知っている事実です。新入社員もそれはわかっていることですので、よほど生活をまともに出来ない金額でなければ、これも退職の本当の理由としては考えにくいですね。
本当の理由を言わず退職をするのはなぜか?
本当のことが言えないからでしょう。
例えば、「上司であるあなたとの関係に悩んでいるから会社を辞めたい」とは言いにくものですよね?
新入社員がわずか3か月程度で辞めてしまう本当の理由は、意外と上司や先輩社員にあるのかもしれません。
こんな上司は要注意!
それでは、新入社員が「人間関係」が原因で早期離職するとした場合に、上司や先輩社員がどのような接し方をしている場合に「人間関係」が悪くなるのでしょうか?
一度自分の行動を振り返ってみるのもいいかもしれません。
自分の新入社員時代と同じ感覚の上司
「俺が新人の時はなぁ~・・・」と自分と新入社員を同じように比べている場合は、注意が必要です。
あなたが出来ていたことが、新入社員全員ができることではありません。
反対にあなたに出来ないことが出来る新入社員もいるわけです。
自分と比べて評価するのではなく、どういった性格なのか?どのような分野で力を発揮するのか?といった視点で評価すべきです。
新入社員を「部下」ではなく「手下」と思っている上司
部下に簡単な仕事をさせるのは当然なのですが、させた後にフォローしていますか?
上司の指示は聞いて当たり前、聞いて当然。その通りです。
それは新入社員もわかっているので必死に対応します。
対応した後に一言「ありがとう!助かったよ!」と添えるだけで、その新入社員は嬉しくなりやる気がでるでしょう。
しかし、普段からなんの反応も見せず、ミスをした時にだけ注意していてはいけません。
彼らは「部下」であり、「手下」ではないのです。
組織の中の一員であり、ゆくゆくは会社に貢献する人材に育てなければいけないのです。
そして育てるのは上司や先輩社員の役目なのです。
指示の後のフォローをしっかりやっていかないと、よかったのか悪かったのかも新入社員は判断がつきませんし、コミュニケーションがとれません。
「部下」として扱うべきなのです。
自分のストレスを部下に当たる上司
仕事をしてれば、誰でもストレスを感じます。
仕事以外でのプライベートでもストレスは感じます。
その条件は誰でも同じはずなのに、上司が部下にストレスを発散すかのように当たるのは間違いです。
当然、信頼関係など築けるはずもなく、それどころか心の中では見下していることだってあり得ます。
この手の上司は意外と多いように感じますね。
人間関係は信頼関係から出来上がる
つまるところ、仕事ととはいえ重要なのは人間関係にあると思います。
上司であれ部下であれ、先輩であれ後輩であれ、新人であれ経営者であれ、会社に関わるのは全て人であるためです。
組織としての機能を発揮させることにおいて、まずはある程度の信頼関係がなければ、力を十分に発揮することはできません。
一人で仕事は出来ないからです。
コミュニケーションをの取り方
信頼関係を築く上で重要なのが、コミュニケーションです。
新入社員にコミュニケーションをとるように促しても、なかなか性格的なものもあるため、全員が上手くコミュニケーションをとれるわけではないでしょう。
まずは上司や先輩社員が、コミュニケーションを取りやすい環境を作ることが大切です。
上司からお礼を言ってみる
上記でも少し触れていますが、任せた仕事に対して新入社員が仕事をこなしたのなら、「ありがとう!助かったよ!」と一言お礼を言ってみましょう。
人に感謝をされて嫌な気持になる人はまずいません。
新入社員も、認められたと感じるでしょうから、毎回ではなくてもいいので、タイミングを見てお礼を言ってみて下さい。
これもコミュニケーションの一つですね。
仕事は任せても責任は自分が持つ
部下に仕事を任せる場合、失敗した時の責任を上司がとらないケースもよくあります。
特に社員同士の競争の中に身を置いてきた人であれば、これが顕著に表れます。
責任のない仕事など存在しません。その仕事を部下に任せたのは上司自身なのですから、自分の部下が失敗したときは上司が責任を持つべきなのです。
その覚悟がなければ、その立場で仕事をするべきではないと私は考えています。
責任から逃げているような上司について行こうとする部下はいませんし、当然 信頼関係など築けるはずもないのです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
新入社員がわずか3か月程度で会社を辞めてしまうというのはよくある話ですが、その背景には上司や先輩社員の行動が関係している場合が多いようです。
「最近の若い奴らは・・・」という前に、その若い奴らにどう接してきたのかを振り返ってみてください。
仕事は一人では出来ません。
人と人との協力と、信頼関係で成り立っている部分があります。
新入社員もいずれはその会社に貢献する貴重な人材となるわけですから、誠意をもって育てていかなければいけないのではないでしょうか?
最後までお読みいただきありがとうございました。