
体臭というものは誰でも気になるものです。
特に仕事帰りの満員電車の中だと、
人と人が密集しているので特に気になりますよね。
隣に女性がいようものならなおさらです。
そんな体臭ですが、時にはアンモニア臭のような
鼻をつく臭いが体から臭う場合があります。
今回はこの鼻をつく体臭について見ていきたいと思います。
Contents
アンモニアのような臭いがする体臭の正体は『疲労臭』
『疲労臭』とは、読んで字のごとくなのですが、
仕事などで疲れ過ぎると内臓にも疲労が溜まります。
もともと汗にはアンモニアが含まれているのですが、
肝臓や腎臓などがうまく処理してくれているのです。
尿がアンモニア臭いのは、体の中で発生しているアンモニアを
これらの内臓機能が処理してくれているため極端に臭わないだけなのです。
これが、体が疲れ過ぎると内臓にも疲労が溜まり、
本来処理してくれているアンモニアを処理しきれなくなり、
汗と混じって鼻をつくようなアンモニア臭がする臭いを発します。
これが『疲労臭』と言われるものの原因です。
表面的な体臭対策で臭いは消せるの??
先述したように、『疲労臭』というのは体の内部の
機能低下が原因であるため体の表面をいくら
デオドラントスプレーなどでごまかしても
消せない体臭なのです。
一般的な体臭というものは、皮膚の表面に分泌される
汗や皮脂などが皮膚常在菌に分解されたり
空気に触れて酸化したりすることで臭いニオイがするので、
デオドラントスプレーでも効果はあります。
『疲労臭』の場合は体の内部が原因なので効果がないわけです。
『疲労臭』の原因とは?
体臭対策をするにも原因がわかっていなければ、
間違った対策方法を選んでしまい一向に
改善されないということになりかねません。
まずは原因を知りましょう。
『疲労臭』のおもな原因は下記の通りです。
- 肝機能の低下
- 腎機能の低下
- 汗腺機能の低下
- 血行の悪化
- 腸内環境の悪化
肝臓は新陳代謝や解毒などを行う臓器ですが、
暴飲暴食や運動不足、アルコールの過剰摂取、
過度の筋肉疲労などが原因で肝機能が低下します。
また、ストレスや睡眠不足も肝機能低下につながります。
腎臓は血液をろ過してくれますが、機能低下により
血液中に含まれるアンモニアをろ過しきれなくなり
汗に交じってしまいます。
また肝臓の機能が低下すると腎臓に負担が増え
機能低下につながります。
汗腺機能が低下すると、アンモニアなどが体に
残留しやすくなります。
夏場にエアコンの効いた部屋ばかりにいると
汗をかきませんのでアンモニア臭が体から臭います。
血行が悪くなると酸素不足になり結果、乳酸が溜まります。
乳酸とアンモニアは結びつきやすいので汗をかいた時に
汗とともに乳酸とアンモニアが分泌されます。
腸内環境が悪いと、当然便秘気味になります。
本来、便とともに体外へ排出されるはずのアンモニアが
血液中に取り込まれ汗として体外へ分泌された時に
アンモニア臭を発生させます。
『疲労臭』を改善するための対策方法とは?
上記のような内臓機能を低下させないための対策方法とは
どのようなものがあるのでしょうか?
- ストレスを溜め込まない。
- 適度な運動をして、血行を促進する。
- お風呂はシャワーだけで済まさず入浴する。
- 食生活を改善する。
過剰なストレスや疲労は腸内環境を悪くします。
ストレスを溜め込まないように注意が必要です。
適度に運動して血行を良くしましょう。
また、お風呂に浸かることでリラックスし眠りやすくなるため、
疲労を回復しストレス解消にも繋がり、睡眠不足も解消できます。
食事は食物繊維を多く摂るようにし便秘を改善しましょう。
バランスの良い食事が改善に繋がります。
まとめ
体臭といっても体外的な要因と体内的な要因があり、
体内的な要因、つまり内臓の機能低下が原因で起こる『疲労臭』。
その原因は、現在社会の様々な環境が大きく影響しています。
だからこそ、上述したような対策を常日頃心掛ける必要があります。
体臭というものは、自分よりも周りの人が先に気付くものです。
自覚がある時には、周りの人も気付いている可能性が高いので、
自分の普段の生活習慣を振り返り改善していくことをオススメします。